poorba-chan’s blog

50代半ば。貯蓄なし、退職金なし、借金あり。無事年金生活を迎えることができるのか?

『そして、バトンは渡された』 瀬尾まいこ 著 読みました。

そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ



『そして、バトンは渡された』 瀬尾まいこ

ずっと読みたかった本、『そして、バトンは渡された』。

2019年本屋大賞受賞作です。

 

やっぱり素敵な作品でした。

 

 

困った。全然不幸ではないのだ。少しでも厄介な事や困難を抱えていればいいのだけれど、適当なものは見当たらない。いつものことながら、この状況に申し訳なくなってしまう。

 

こんな書き出しで始まります。

 

高校2年の進路面談。

担任教師は、家庭で何か困った事や辛いことはないか? と、心配してくれているのですが・・・

 

物心つく前に、母親を亡くし、継母、継父、合わせて5人の親に育てられた、主人公の優子。

 

親が変わる度に、苗字も変わる。

傍から見れば特異な家庭環境でありながら、血の繋がらない親たちからの愛情を受けながら、小さな子供の頃から、結婚して巣立っていくまでの物語。

 

 

それそれの親たちは、個性的で、でも、優子に対する愛情は、まさに無償の愛でした。

バトンを受け取った「親」たちの、一生懸命に親になろうと頑張る姿。親だったら、こうするよねってところが、ちょっとズレていたりして、微笑ましい場面も(^^♪

 

最後の、継母との再会、実の父親との再会。

そして結婚式。

 

涙・・・ 涙・・・ です。

 

是非読んで欲しい1冊です。

 

Amazon 内容紹介

森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。この著者にしか描けない優しい物語。 「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった。 でも、全然不幸ではないのだ。」 身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作