poorba-chan’s blog

50代半ば。貯蓄なし、退職金なし、借金あり。無事年金生活を迎えることができるのか?

『昨日がなければ明日もない』 宮部みゆき 著 

 

『昨日がなければ明日もない』 杉村三郎シリーズ第5弾です。

 

今回は、私立探偵「杉村三郎」対、ちょっと困った女たちからなる3部作です。

 

第1話 絶対零度

 結婚して専業主婦をしている娘が自殺未遂。入院している娘と連絡を取ることも会う事も出来ない母親からの依頼で始まるお話です。

 

読み進めていくうちに意外な展開となり・・・

痛ましい事件があきらかに。

 

 

第2話 華燭

 近所に住む小崎さんから、絶縁している姪の結婚式に代理で出席して欲しいとの依頼が・・・

絶縁するに至った理由、そして結婚式会場で起こったこと。

因果応報・・・

当事者の心の傷は癒えるのか・・・

 

 

第3話 昨日がなければ明日もない

 近所に住む、自己中心的な言動でトラブルメーカーになっている女性からの依頼。

子供の命がかかっていると言う。

ただ振り回されて終わるのかと思いきや・・・

 

最後は何ともやるせない気持ちにさせられる作品でした。

 

 

宮部さんの本は、読みやすくて大好きです。

この本も、あっと言う間に読んでしまいました。

 

主人公の杉村三郎さんは、離婚して仕事も失い、愛娘とも別れて、私立探偵事務所を設立しました。

まだ閑古鳥が鳴いている日の方が多い現状です。

 

それでもポチポチと仕事が舞い込むようになってきて、周りの助けもあり何とか私立探偵としてやっていけそうです。

 

良かった♪ と、なぜか親心になってしまいます(笑)

 

 

また、シリーズ第1作から読んで見たくなりました。

 

シリーズ第1作 

 

昨日がなければ明日もない 宮部みゆき

結婚条件として義父の命で今多コンツェルンの広報室に勤めることになった杉村三郎。事故死した同社の運転手・梶田の娘姉妹から亡き父のことを本に書きたいと相談を受け、彼の人生をたどり始めるが、その前には意外な情景が広がっていくことに━━。

 

シリーズ第2作

 

昨日がなければ明日もない 宮部みゆき

今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。解雇された彼女の連絡窓口となった杉村だが、経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。折しも街では無差別と思しき連続毒殺事件が注目を集めていた。

 

シリーズ第3作

 

昨日がなければ明日もない 宮部みゆき 

乗客の一人としてバスジャックに巻き込まれてしまった杉村三郎。犯人はもの静かな老人で、事件はあっけなく解決する。だがその後、事件の被害者たちに「慰謝料」が届く。送り主は? 金の出所は? 老人の正体は? 待ち受ける驚愕の結末とは。

 

シリーズ第4作

 

昨日がなければ明日もない 宮部みゆき

離婚した杉村は仕事を失い、愛娘とも別れ、私立探偵事務所を設立する。ある日、亡き父が生前に残した「昔、人を殺した」という告白の真偽についての調査依頼が舞い込む─。表題作など、2011年の未曽有の災害前後の杉村を描いたシリーズ第4弾。

(出典:文藝春秋BOOKS)