平成もあと10日余り。天皇皇后両陛下、大変お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
(出典:ダイヤモンド オンライン)
退位の報告で伊勢神宮を訪問されている天皇皇后両陛下。
まもなく平成が終わろうとしています。
刻々と終わりが近づいて来るにつれ、TVで両陛下を目にすると、心の底から「お疲れさまでした。」「ありがとうございました。」という気持ちでいっぱいになります。
平成28年の8月に、ビデオで『象徴としてのお務めについて』の天皇陛下のおことばの中で、
何年か前のことになりますが,2度の外科手術を受け,加えて高齢による体力の低下を覚えるようになった頃から,これから先,従来のように重い務めを果たすことが困難になった場合,どのように身を処していくことが,国にとり,国民にとり,また,私のあとを歩む皇族にとり良いことであるかにつき,考えるようになりました。既に80を越え,幸いに健康であるとは申せ,次第に進む身体の衰えを考慮する時,これまでのように,全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが,難しくなるのではないかと案じています。
と語られていました。
それまで私は、天皇陛下のお仕事について考えることも、気にする事も全くありませんでした。
天皇陛下のお仕事
天皇陛下のお仕事は、大きく分けて3つに区分されています。
① 国事行為
内閣からの書類に署名や押印をする仕事で「執務」といい、年間100回前後あります。
また勲章などの授与の儀式もあり、その際には受賞理由書に全て目を通し、押印、署名をしているそうです。
② 公的行為
国事行為には該当しない外国訪問、地方訪問、新年の一般参賀や宮中晩さん会などが公的行為にあたります。
災害の多かった平成。
被災地訪問や戦没者慰霊など、ニュースで被災地に訪問されるお姿も多く見られました。
東日本大震災の時には、東北ほど酷くはないものの、私の実家のある町も被災地となりました。
(実家は被害なしです) 天皇皇后両陛下が励ましに来てくださり、実家の前の道を両陛下を乗せた車が通り、母はありがたさで涙が出たと言っていました。
時間の許す限り、多くの避難所を回り、ひざまづき、同じ目線になってお言葉をかけられ・・・
どれだけの人が救われたことでしょう。
そして一年で一番忙しいのが元日です。
朝5時半から、五穀豊穣、国の安寧、国民の幸せを祈願される「四方拝」で始まります。
元日の5時半といったら、激寒です。
9時過ぎからは、祝賀行事が分刻みで続きます。
侍従長や側近との新年のあいさつから始まり、宮内庁長官、皇太子ご夫妻、ご親族・・・と午前中は過ぎていきます。
皇族方との昼食会をはさみ、午後からは宮内庁や皇宮警察とお会いになり、外国大使夫妻から一組ずつあいさつを受けられるそうです。
もう考えただけでくたくた・・・( ;∀;)
③ その他の行為
国事行為でも公的行為でもないもので、スポーツ観戦やコンサートなどの鑑賞や、田植え、稲刈り、ご研究などがこれにあたります。
80歳を過ぎてなお、年間に700件もの公務をこなし、休日は80日ほどしか取れていないようです。
一般企業なら、もうとっくに引退していてもおかしくないお歳です。
55歳で即位して31年間。
本当にお疲れさまでした。
これからは、少しでも長く、ゆっくりと楽しい時間を過ごしていただければと思います。