『近いはずの人』 小野寺史宜 著 読みました。
『近いはずの人』
小野寺史宜さんの著書を読むのは初めてです。
全体的にたんたんと書かれていて、読むほうも淡々と読んだという感じです(^^♪
結婚して一緒に暮らし始めて4年。
友人と旅行に行くと言って出かけた妻が、乗っていたタクシーの事故で帰らぬ人になってしまった。
一緒に旅行に行っていたと思っていた友人は、旅行には行っておらず・・・
では誰と一緒だったのか・・・?
ロックのかかった携帯電話に、0000~9999までの4桁の数字を打ち込む毎日。
ロックを解きながらの夕食は、カップ麺と第三のビールを4~6本。
そしてようやくロックの解けた携帯に残っていたのは、自分の知らない妻の秘密。
妻は浮気をしていたのか?
若くして事故で妻を亡くしてしまうという事だけでも辛いことなのに、その妻の秘密まで知ることになり・・・
一番近いはずだった妻のことを、自分は何も知らなかったのか?
たんたんと書かれている中にも、主人公の苦しさが伝わってくる作品でした。
一緒に暮らしている夫婦でも、実は知らないことの方が多いのかもしれないですね。
日々、何を考え、誰と会い、どんな事を感じているのか。
そうそう!
我が家の夫だって、私の知らない間に、たいそうな借金をこさえていましたよ(^-^;
『近いはずの人』、さらっと読めてしまいました。
小野寺史宜さんの本、別の著書も読んでみたいと思います(^^♪