『姑の遺品整理は、迷惑です』 垣谷美雨 著 読みました。
『姑の遺品整理は、迷惑です』 垣谷美雨
(出典:Amazon 『姑の遺品整理は、迷惑です』)
垣谷美雨さんにドはまり中です(^^♪
図書館で予約した本が、どんどん来て・・・
やっぱり面白い!!
予期せぬ姑の急逝に、ひとり、遺品整理を始めた主人公。
物が無い時代を過ごしてきた世代の姑は、3LDK賃貸に、一人暮らしとは思えないほどのものが!!
タンス、ベッドなどの大物から、箱に入ったままの食器、亡き夫の服、ふとんに、大量の座布団など・・・
ひとりで片づけるには、いったいどの位かかるのか・・・
業者を頼むと100万円もかかるとか!
初めのうちは、文句を言いながらもコツコツと片づけをしていた主人公ですが、次第に生前、姑にお世話になったという近所の人たちが手伝ってくれるようになり・・・
今まで知ることの無かった、姑の人間性がわかってきて、タイトル『姑の遺品整理は、迷惑です』からは想像できなかった、心温まるストーリーでした。
さて、私も50代半ば。
父はもう他界していて、実家には母がひとりで暮らしています。
ひとりで暮らすには広すぎる5LDK。
すっきり片付いてはいますが・・・
5LDKには、5LDKなりの物が収まっています。
タンスやベッドなどの大物家具、客用ふとん、食器や、その他細々したものを、いつか片づける日がやってきます。
少し前に、母が気がかりだった着物は処分することが出来ました。
私だって、明日どうなるかなんてわかりませんよね。
今、ぐるりと部屋を見まわしてみて・・・
遺品の整理は、やっぱり子供たちには多少の迷惑はかけてしまいますね。
気力と体力のあるうちに、少しでも物を減らしておかなければ! と、考えさせられる本でした。
Amazon 内容紹介
姑が亡くなり、住んでいたマンションを処分することになった。
業者に頼むと高くつくからと、嫁である望登子はなんとか
自分で遺品整理をしようとするが、あまりの物の多さに立ちすくむばかり。
「安物買いの銭失い」だった姑を恨めしく思いながら、
仕方なく片づけを始める。夫も手伝うようになったが、
さすが親子、彼も捨てられないタイプで、望登子の負担は増えるばかりである。
誰もが経験するであろう、遺品整理をユーモアーとペーソス溢れる筆致で描く長編小説。