『すぐ死ぬんだから』 内館牧子 著 読みました。
『すぐ死ぬんだから』内館牧子
この本の主人公は、78歳のおばあちゃん、ハナさん。
でも、そんじょそこらにいるババアとは違う!!(笑)
ウイッグを付け、きれいにネイルをし、お化粧だって手を抜かない。
『すぐ死ぬんだから』裏表紙 78歳のハナおばあちゃん
歳をとれば、誰だって退化する。
鈍くなり、緩くなり、くどくなる。
孫自慢、病気自慢、元気自慢。
「どうせすぐ死ぬんだから」と、身なりにかまわなくなる。
『すぐ死ぬんだから』表紙 リュックに帽子でそろぞろ歩く爺さん婆さん
ちょっと耳の痛いところです(^-^;
私もだんだん楽な方、楽な方と向かっていき、50代半ばですが、ペタンコ靴に、ゆったりした服ばかり・・・
休日で出かけない時には、お化粧もしないし、ずっと部屋着のままなんて事も(笑)
60代に入ったら、絶対に年相応に見られてはいけない!
「すぐ死ぬんだから」と、自分に手をかけないのは自己放棄だそうですよ。
外見を磨くのは、単に若作りをしろというのではなく、自分の見え方に関心を持つこと。そうすることで、気持ちが変わり、積極的に生き抜く年寄りになれるんだそうです(^^♪
人生100年の時代ですからね。
さて、この物語。
ハナさんの最愛の夫が急逝したところから急展開していきます。
夫にまさかの妾と隠し子が!!
子供から孫、妾や隠し子まで、どの人物も個性豊かで愛おしい。
そして、ハナさんの生きざまもスパっと爽快で思わず拍手したくなります(^^♪
ハナさんの家に飾ってある「平気で生きている」という掛け軸。
どんな事が起こっても「平気で生きている」ことってすごい事だと思います。
私はハナさんのようには生きられないかもしれない(笑)
でも・・・
お化粧をしたり、ちょっとお洒落してみたりって、やっぱり大事ですよね。
気持ちが晴れやかになる気がします。
ハナさんの毒舌も含めて、痛快で楽しい本でした。
そして、この先の生き方も考えさせられる1冊です♪