『嫁をやめる日』 垣谷美雨 著 読みました。
『嫁をやめる日』 垣谷美雨
この表紙の、可愛らしい絵。
でも、鳥かごの中に閉じ込められた息苦しさ。
40代の若さで、突然夫が亡くなったら?
近くに住む夫の両親。
舅は痴ほう症の症状が出てきた様子。
義姉はひきこもり。
姑は、合い鍵を使って、勝手に自分の家へ出入りする・・・。
このままでは、安心して寛ぐこともままならない。
しかも、義両親の老後のお世話や、いずれは、ひきこもりの義姉のお世話までが自分にかかってくるのでは・・・?
まだ40代。
この先の人生を、義両親と、ひきこもりの義姉の世話にあけくれるのか?
そんな息苦しさから、主人公は姻族関係終了届を役所に提出しました。
夫が亡くなっても、夫の両親からみれば、嫁であることにはかわりません。
まして、息子を亡くした親からしたら、この先頼れるのは亡き息子の嫁・・・
田舎であれば、舅や姑の面倒は見るのが当たり前と思われてしまいます。
女性はいろいろなものに縛られているんだなーと考えさせられる本でした。
でも最後はやっぱり、ほっと温かい気持ちにさせてくれましたよ。
面白かったです(^^♪
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内容紹介
ある晩、夫が急死したと電話がかかってきた。出張と言っていたのになぜか市内のホテルで……。夫に隠された顔があったらしいと気づいた夏葉子は、遺品の整理をしながら調べ始めた。いっぽうで「夫を亡くした妻」として、義両親や親戚一同、はたまた近所の住民から同情を寄せられ、次第に息苦しさを感じはじめる。そしてある男との出会いが、夏葉子の人生を大きく変えることになり――。「嫁」の立場に苦しむすべての女性に贈る人生逆転ストーリー。