2020年秋に映画に♪ 『さくら』 西加奈子
『さくら』 西加奈子
素敵な表紙の本です。
この街で、物語が始まっていくんだな~と、読み始める前から想像が膨らみます。
主人公の「僕」は三人兄妹の真ん中。
かっこよく、人気者で優しい、スーパーヒーローの兄。
そして美しいけど乱暴で、ちょっと変わり者の妹。
穏やかでハンサムな父。
明朗快活な母。
そして、「僕」が小学生の頃、近所から貰ってきた子犬のさくら。
そんな、一見どこにでもある普通の一家の物語。
物語の始まりは、東京でひとり暮らしをしている、大学生の「僕」宛に、父から手紙が来るところから始まります。
「年末、家に帰ります。おとうさん」
スーパーのチラシの裏に書かれた、薄いえんぴつ文字。
たったこれだけの手紙でした。
実家に戻った「僕」を待っていたのは、
家出から戻り、ひとまわりも、ふたまわりも小さくなった父。
逆に肥大化し、アルコールに溺れた母。
内にこもった妹。
「さくら」も、12才になり、すっかりおばあちゃん犬になってしまいました。
かつて、幸せだった一家。
ある出来事をきっかけに、あんなにも幸せだった一家が崩壊していく様が、読んでいて苦しくなるほどでした。
そんな『さくら』が今秋には映画で登場するようです。
キャストは、かっこいい兄を、吉沢亮さん。
美しく変わり者の妹を、小松菜奈さん。
間に挟まれた「僕」は、北村匠海さん。
(引用:映画.comより)
う~ん(*´▽`*)
イメージぴったりです♪
大判のタオル持参で観なくては!(笑)
楽しみです。