労働基準監督署と労働局
以前勤務していた会社の同僚が、今月末で退職することにしたとの事。
パートでありながら、実に20年間の勤務でした。
現在56歳。
私もそうだったのですが、出来れば定年まで働きたいと思っていた彼女が辞めた・・・
辞めざるを得なかった理由は
社長による、セクハラ・パワハラでした。
従業員30人程の小さな会社です。
もともとワンマン経営な社長でしたが、昨年、73歳で離婚してからは、横暴としか言えないような有様でした。
離婚後、会社近くのマンションへ引っ越してきたのですが・・・
(引っ越し作業も、全て社員がやったそうです)
もともと1人でいることが出来ない人でしたので、何人かの男性社員が交代で呼ばれて泊まりに行っているそうです。
そして、私の同僚である彼女には、
「俺がさみしい思いをしているのに、可哀そうだと思わないのか。やさしい言葉はかけられないのか」 とか
「社長、ご飯作りにいきましょうか とか言えないのか」 とか・・・
完全にアウトな発言ですよ。
正当派ではっきりものを言う彼女は、
「社長、自分で何言ってるかわかってますか? しっかりしてくださいよ! 恥ずかしくないんですか!」 と。
そんなことが繰り返される毎日、そして、次第に逆切れされるようになり、もうこれ以上は無理だ・・・ と退職を決意したそうです。
パートという立場でありながら、お店を1軒まかされ、仕入れから売上、在庫管理まで、全てひとりでこなしてきた20年間。
一生懸命やってきた分、虚しさとくやしさで眠れない日が続いているそうです。
このままでは、次に進めないと思った彼女。
そして、「このまま泣き寝入りは嫌だ」と、労働基準監督署へ行ったのです。
私も、会社とのトラブルは、「労働基準監督署」と思っていたのですが、何でも全て解決してくれるようではないみたいです。
「労働基準監督署」で出来ることは
① 賃金の未払い
② 長時間残業や休日
③ 不当解雇
④ 労働条件が雇用契約と異なる
など「労働基準法違反」の可能性があるトラブルが対象になるそうです。
いじめ、パワハラ、セクハラなどの問題は、「労働局」が相談窓口になるとの事。
「労働局」は労働者と会社の間に入り、和解あっせんをしてくれる機関になるそうです。
労働局を通して、会社(社長)に彼女の訴えが届いたとき、社長は、自分がしてきた行為を少しは反省するのでしょうか・・・
しばらく様子を見守りたいと思っています。