人間とチンパンジー 子育ての違い
先日、娘から「人間とチンパンジーの子育ての違い」に関して、おもしろい話を聞きました。
気になったので検索してみると、「京都大学霊長類研究所 チンパンジー・アイ」の記事が目に留まりました。
その中から、いくつか抜粋してお話したいと思います。
チンパンジーの子育ての特徴
① 親が子供をずっと抱き続けている。
「しがみつく」「抱きしめる」という親子関係である。
② 子育ての期間が長く、1人の子供だけを大事に育て、育て上げてから次の子を産む。
③ 基本的には母親だけが子供を育て、他の仲間の関与が小さい。
人間の子育ての特徴
① 生まれた時から、母親と体が離れている。
② 子育ての期間は長いが、比較的短期間にまとめて子供たちを産む。
③ 父親や祖父母、ヘルパーなどが関与して子育てする。
人間は「子供たち」をみんなで育てる
人間の赤ん坊は、体脂肪率が20%以上あるため、母親が抱き続けず、地面に下ろされても生きていけるよう体温が保持されている。
(チンパンジーは体脂肪率が4~5%しかない。)
そして、あおむけにされた赤ん坊は、母親だけでなく父親や祖父母、兄弟などがのぞきこみ、微笑みかけ、手をふり、声をかける。
出産の間隔について、チンパンジーは5年に1度。
50年の寿命で死ぬ間際まで産む。
人間は産める年齢を考えると、ひとりずつ育て上げていては間に合わない。
そこで人間は、双子や年子、2~3年おきという短期間で子供を産む。
どうでしょう。
「人間」というのは、子供をみんなで育てる生き物なんですね。
今は核家族が多くなっていますが、昔の大家族は子育てするには理想の環境だったんですね。
(もちろん大変なことも多かったのだと思いますが・・・)
子供を虐待する親のニュースが目につきます
最近、子供にひどい虐待をする親のニュースを多く見るようになった気がします。
もし、おじいちゃんやおばあちゃん、お父さんやお母さんと一緒に暮らしていたら、こんな酷い事にはならないのではないでしょうか。
若くてまだ自分が遊びたいから・・・
言う事を聞かないから、しつけのつもりで・・・
チンパンジーでも自分の子供を育てることが出来ずに「育児放棄」をしてしまい、飼育員が育てるケースもあります。
人間も同様に、赤ん坊に愛情を持つことが出来ずに育児放棄をしたり、虐待したりということが起きてしまうんですね。
子育ても終わり、やがて定年を迎え仕事もしなくなった元気な高齢者もたくさんいます。
私も近い将来そうなる予定です!
子供は生んだけど、上手く育てていくことが出来ない、不安な事や心配なことがある等、悩んでいるお母さんと、元気で時間のある高齢者が、どこかで接点をを持ち、協力して子供を育てていくことは出来ないでしょうか?
こんな悲惨な虐待のニュースはもう見たくないし、お母さんたちにも、高齢者にも、良い効果があるのではないかな~と思います。
せっかく生まれてきてくれた子供たちです。
人間は、子供をみんなで育てていく生き物なんですから!!