『人生フルーツ』を観てきました。
『人生フルーツ』を観てきました。
友人がチケットを取ってくれて、ずっと楽しみにしていた「人生フルーツ」。
ドキュメンタリーです。
以前読んだ『あしたも、こはるびより』で、おふたりの簡素だけれど、豊かな生活ぶりに、こんな風に暮らしていけたらいいな~と思っていました。
映画は、樹木希林さんの語りで始まります。
風が吹けば、枯れ葉が落ちる。
枯れ葉が落ちれが、土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。
こつこつ。
ゆっくり。
人生フルーツ。
映画の中の英子さんは87歳、修一さんは90歳です。
雑木林に囲まれた平屋の一軒家で、野菜や果物を育て、手間暇をかけて食事を楽しみ、丁寧で穏やかなふたりの会話。
敷地内で育てているのは70種類の野菜と、50種類の果実。
毎日身体を動かし、美味しい手作りの食事を食べているふたりは、歩く姿も、颯爽と自転車に乗る姿も年齢を感じさせません。
修一さんは、ある日、お昼寝から目覚めずに亡くなってしまいます。
不謹慎に聞こえてしまうかもしれませんが、こんな風に最後の時を迎えられるのは理想です。
毎日時間に追われ、食事は出来るだけ簡単に済ませ、体を動かすことがほとんどない今の生活。
豊かな生活とは程遠いです。
おふたりの生活は、豊かな人生を感じさせられるものでした。
とても良い映画だったので、機会があったら是非観てくださいね。